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母と娘の歴史文化学写真
母と娘の歴史文化学
田端泰子・河原和枝・野村幸一郎編著

「母と娘」という異なる個体と思想を持つ二者がつくりあげる文化とは。切り捨てられた私たちの存在の「根っこ」を再構築する画期的な考察。

  • 〔第一部〕 再生産される〈性〉
  • 第一章 再生産される中世の女性―正室・側室・後家尼の権限と役割―
  • 第二章 『いざよひ物語』と女訓書―阿仏尼をモデルにした浄瑠璃―
  • 第三章 師系の文学における母と娘―俳人橋本多佳子と橋本美代子―
  • 第四章 美醜の尺度はどのように伝えられるのか
  • ―トニ・モリスンの『青い目がほしい』―
  • 〔第二部〕 抑圧する母/反抗する娘
  • 第一章 縛る母、逃げる娘―前近代中国から近代へ―
  • 第二章 恋愛結婚をめぐる母と娘の背馳―有島武郎『或る女』―
  • 第三章 焼け跡のシングルマザー―太宰治『斜陽』―
  • 第四章 楳図かずおにおける母と娘
  • 46判・上製・216頁
  • おりおりの生活の中で、母は娘に伝えてきた
  • 定価2625円(税込)
評伝泉鏡花写真
評伝泉鏡花
笠原伸夫著
新しい角度から人と文学の根源を問いなおす。―泉鏡花の幻想と文学はどこからきたか。切実にテクストの深層から聴こえてくる泉鏡花の声を求めて、辿りついた畢生の作家の肖像。<泉鏡花>と名づけられた織物が、現在の研究状況を踏まえながらあきらかにされる。
  • 46判・上製・386頁
  • コレクション人と作品1
  • 3,262円(税込)
文学テクストの領分写真
文学テクストの領分
日高昭二著
川端康成のエロティシズムと「写真」/石川淳の「自転車」と「散文」/中上健次と資本としての「木材」。ありふれたモノが小説の中のたんなる「小道具」を超えて機能するさまを追い、文学の新たな地平を切り拓く挑発的な論考であると同時に、日本近代の都市・映像・資本の問題を、文学テクストの大胆な解読を通して考察し続けてきた著者の実践的な集成。
  • A5判・上製・324頁
  • 近代をテクストとして差し出す
  • 定価3,873円(税込)
イメージとしての唯一者
イメージとしての唯一者
大月 健著

〔唯一者〕とは、他人が自分でないという自覚である。
〔唯一者〕の思想は、あるいは本来的にもっている自分を取り戻す作業ということになるのかもしれない。

  • ≪目次≫
  • 辻潤覚え書き
  • 更科源蔵論 ◎ 詩集『種薯の世界』
  • 虚無思想雑誌探訪
  • 尾形亀之助 ◎ 異稿をめぐって
  • イメージとしての唯一者
  • 46判・上製・243頁
  • 辻潤を迎えとらえた著者の自我
  • 定価2,916円(税込)