叢書 レスプリ・ヌウボオ

反市民の文学画像
1.反市民の文学 ― 対話的批評を求めて
宇波彰著
家族制度の崩壊・変質がすすむ今日、それとの関わりで発展してきた日本文学もまた変化を強いられている。本書では坂口安吾や寺山修司などの作品を手がかりに、現代文学の可能性=ファルスの活力をさぐる。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 244頁
  • 定価2,039円(税込)
ハイパー・ジャーナリズム画像
2.ハイパー・ジャーナリズム
太田克彦著
価値観が多様化すると同時に、活字メディアから映像メディアへとその中心がうつる現在、ジャーナリズムはどこに向かうのだろうか。本書では、ハイパーテクノロジー時代の新しいジャーナリスト像を考察し、それに向けた実践的トレーニングの方法を提示する。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 276頁
  • 定価2,141円(税込)
物語依存症画像
3.物語依存症
内藤誠著
「物語は死んだ」といわれる今日、それではいかなる反・物語をつづってゆけばよいのか。映画監督・作家として活躍中の著者がVシネマやミヒャエル・エンデなどの作品世界をとおして、自らの創造の視点から、映画・文学の現在、そして未来をあざやかに描きだす。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 244頁
  • 定価2,039円(税込)
5.海遊都市 ― アーバンリゾートの近代
橋爪紳也著
いま日本の都市の海辺は、再開発のブームのただなかにある。本書では都市開発史を探る立場から、大阪湾岸のリゾート開発の歴史を検証し、ウォーターフロントの将来を見据えるための新しい視座を確保する。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 266頁
  • 定価2,141円(税込)
二〇世紀のイリュージョン画像
6.二〇世紀のイリュージョン ―「ユリシーズ」を求めて
和田桂子著
二〇世紀文学のスキャンダル、ジョイスの『ユリシーズ』。その赤裸々な性描写ゆえに刊行後のパリと日本でまきおこった受容をめぐるドタバタ劇をとおして、二〇世紀という時代の猥雑性を照らしだす。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 246頁
  • 定価2,039円(税込)
モダン都市の表現画像
7.モダン都市の表現 ―自己・幻想・女性
鈴木貞美著
モダンはポストモダンだった? 本書では1920年代の日本、都市大衆文化の幕開けの時代にみられた風俗や芸術表現の変化に、今日のわれわれの時代の祖型を読みとり、その現代的意義を明らかにする。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 318頁
  • 定価2,345円(税込)
8.テクストの交通学
和田博文著
モダニズムの時代、機械化とスピードが生み出した新しい感受性は、映像と文学など異なる表現ジャンル間の交通をもたらした。それら先鋭的な実験と文化の地殻変動を豊富な写真と柔軟な語り口で解きあかす。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 284頁
  • 定価2,345円(税込)
イメージの図像学画像
10.イメージの図像学―反転する視線
木股知史著
イメージ表現はわれわれの感覚にどのように働きかけるのだろうか。本書では絵画やマンガ、文学などさまざまなイメージの分析をとおして、それらをつらぬく視線の運動とそのカタストロフィーの構造に迫る。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 272頁
  • 定価2,345円(税込)
都市の迷路画像
11.都市の迷路―地図のなかの荷風
石阪幹将著
東京下町の路地に荷風の日和下駄の音が響く。そこは江戸へと通じるラビリンスの入口だった。ノスタルジーに色どられた永井荷風の作品をとおして、その反時代性に込められた世界の魅力を明らかにする。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 302頁
  • 2,345円(税込)
日本のフランス文化画像
12.日本のフランス文化―日仏交流の斜断譜
富田仁著
新しい精神はいつもフランスからやってきた。その文化の受容にかけた日本人たちの悪戦苦闘のエピソードの数々をとおして、現代日本に多様なかたちで取り込まれたフランス文化の一断面を明らかにする。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 302頁
  • 2,345円(税込)
視覚的恍惚画像
13.視覚的恍惚
手塚眞著
眼を開けさえすれば、すぐに「みる」ことは始まる。そのあまりに当然のいとなみの中で、ほんとうは何を見ているのだろう?本書は、純粋視覚人間=ヴィジュアリストの著者が、日常的な「みる」ことに隠された不思議を縦横に語り、もっと豊かな視覚の世界へと誘う。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 256頁
  • 2,345円(税込)
小説は何処から来たか画像
14.小説は何処から来たか―20世紀小説の方法
後藤明生著
世界文学史の系譜を辿りなおす試みの中で「小説」というジャンルの起源に迫る。そして日本近現代文学史を彩る作家たちに宿る「小説の方法」を読みとり、現代小説の可能性の中心を明らかにする。世界小説年表付載。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 430頁
  • 2,854円(税込)
近代文学とフォークロア画像
15.近代文学とフォークロア
野本寛一著
異類婚姻譚や異郷訪問譚、棄老譚、伝奇譚、さらに岬や峠をめぐる作品など、伝承母体が崩壊し、伝統的な民族素材が消滅しつつある現在、民俗誌としての近代文学をテーマに、民俗誌の視線をもって近代文学を見直す、新たな解読への旅。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 430頁
  • 3,150円(税込)
都市文学と少女たち画像
16.都市文学と少女たち―尾崎翠・金子みすヾ・林芙美子を歩く
寺田操著
後に林芙美子も尾崎翠も作家になるが、本質的なところでは詩人という視座から、金子みすヾを加えた三人とも、大正から昭和の初期の同時代を生きた詩人である。長門・下関・尾道・鳥取と、彼女たちが過ごしたゆかりの町をたどりながら文学の原風景を発見。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 272頁
  • 2,310円(税込)
供犠と権力画像
17.供犠と権力
臼田乃里子著
日本文学に潜む供犠の相貌―本書では、私たちに忘却することも直視することも許さないものとして存在する供犠と権力の歴史を、人類学の視点から国家権力の実態を暴きだし、靖国問題の本質に迫る。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 396頁
  • 2,940円(税込)
宮崎駿の地平画像
18.宮崎駿の地平―広場の孤独・照葉樹林・アニミズム
野村幸一郎著
宮崎駿の現在社会へのメッセ-ジを、主に「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」の二作品を中心軸にして、思考の運動体としての宮崎駿の、透明で深く激しい祈りの思索を理解しようとする試みの旅。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 238頁
  • 2,160円(税込)
ポエティカ/エコノミカ―批評的遊撃のエチカへ画像
19.ポエティカ/エコノミカ―批評的遊撃のエチカへ
宗近真一郎著
「地上的な価値を前提とする」エコノミーとは対極にある現代詩という反エコノミーの存在確認と、バブル崩壊からリーマン・ショックを経た時代の状況を、経済の言葉と文学の言葉を並列させることで鋭く多角的に分析する。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 384頁
  • 2,941円(税込)
ふかい森の奥の池の静謐画像
20.ふかい森の奥の池の静謐―古代・祝詞・スサノオ
上村武男著
折口信夫・西郷信綱・吉本隆明といった先達の声を聴きながら、氏神の神職という自らの立場から〈思索と体験〉の只中から、言語表現もしくは文学としての〈祝詞〉のことを構えず、自在な調子で平明に書き継ぐ。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 284頁
  • 2,415円(税込)
尾崎翠と野溝七生子画像
21.尾崎翠と野溝七生子―二十一世紀を先取りした女性たち
寺田操著
ジャンルという枠を取り払うことで見えてくる都市モダニズムの交錯する新しい風とまぶしい感性。第一章・尾崎翠のテキスト・クリティーク/第二章・女性詩人たちのモダニティー/第三章・野溝七生子・美しき怨恨あるいは聖少女たち
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 272頁
  • 2,415円(税込)
楳図かずおと怪奇マンガ
22.楳図かずおと怪奇マンガ
細川涼一著
貸本マンガ家隆盛時代の十年間を経て、1970年代の高度経済成長期から1990年代の終焉期へ。さまざまな伝説・民話・民間伝承への造詣に裏打ちされた作品世界と心理的恐怖への探求心に溢れた楳図作品と怪奇マンガの根幹を辿る。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 242頁
  • 2,415円(税込)
どうしたら生きのびることができるのか―琵琶湖・人・地球
23.どうしたら生きのびることができるのか―琵琶湖・人・地球
永島鉄雄著
地球環境問題から、40年にわたって琵琶湖や流域で取り組んだ汚染問題への取り組みを軸に、東日本大震災発生後の福島・宮城県への訪問記など、人類の生存と持続社会の実現に向けて環境革命への転換を科学分析もふまえて提言する。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 222頁
  • 2,415円(税込)
吉本隆明 孤独な覚醒者
24.吉本隆明 孤独な覚醒者
上村武男著
思考と表現と生活の三位一体――自身の精神の作法、悲劇的感性が詩人的思想家吉本隆明との交響のなかで見つめ、寄り添い、あとづける。著者吉本論考の集大成。吉本講演および討論の全記録「人間にとって思想とはなにか」を付す。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 338頁
  • 2,415円(税込)
河内王朝の山海の政――枯野琴と国栖奏
25.河内王朝の山海の政――枯野琴と国栖奏
畠山篤著
民俗学と古代学から河内王朝の実像に迫る。吉野の国栖奏と淡路の枯野伝承は、山人と海女の生業の繁栄を呪禱する神事だった。これが天皇の統治儀礼に変容し、次いで古事記・日本書紀に歴史化された。これら三つの相を明解に辿る。
  • 46判変型一段組・カラー1頁
  • 264頁
  • 2,484円(税込)

未刊行著作集 明治大正昭和文化研究会監修 第1期-全20巻

未刊行著作集画像
日本近代の文化と文学の開かれた可能性に向けて、新たに発見されたテキストを編纂し、不当に閑却されている作家・詩人・評論家・劇作家・ジャーナリスト・宗教家の著作と従来の個人全集に未収録の著作を集大成した画期的な全集。
  • B5判函入豪華布装
  • 平均頁数320頁
  • 定価9,990円(税込)
―既刊―
第一回配本 伊藤整/曾根博義編
第二回配本 佐藤春夫/浦西和彦編
第三回配本 阿部知二/竹松良明編
第四回配本 福永武彦/日高昭二・和田能卓共編(468頁のため、定価18,900円)
―次回配本―
第五回配本 佐多稲子/小林裕子編